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2012年9月25日 (火)

にほんのワイドボディ機・国際線用長距離仕様編

引き続き、国際線用長距離仕様。
機材のキャパシティの面から機種間の関係をみると、明快な置き換えの関係性が見られない。
極端なのは、777-300/ERより777-200/ERの方がキャパシティが大きい事。また全体的に、新しい機材ほどキャパシティが小さくなっていく傾向もある。

これは、わが国の航空会社の国際線の集客の形が変わってきている事を示しているのだろうか。かつてはJALパックに代表されるツアーを自ら募集し集客ていた。しかし海外旅行が一般化し、ツアーは価格が安ければ航空会社などどこでも良い時代である。正規の料金で乗ってくれるビジネス客をターゲットとした、快適性を優先する仕様に変化していると考えられる。このことは、同一機種でも複数の客室仕様があることからも伺え、飛行時間や客層に応じた対応を図っている様子が分かる。
唯一、従来からの近距離ツアー仕様なのが777-200/ERの300席仕様ということか。

Widebody_capa

747は、100型, 200B型, 300型のクラシック型が1990年まで増備され延べ51が導入された。1990年からは増備は新世代の400型に引き継がれる一方、100型の退役や200B型の貨物型への改修が徐々に始まった。その結果、1992年から2002年の11年間にわたって、70機以上が運用された。その後は、クラシック型から退役が本格化するとともに、400型の退役や貨物型への改修も始まった。クラシック型の退役が終わった2010年からは、400型が一気に退役し、2011年に終了した。

DC-10は、1977年から導入され、国内線仕様からのコンバート、MD-11型の増備、JASでの導入など一貫して増加が続き、1997年から99年の3年間は最大25機が運用された。しかし2000年から退役が始まり、2005年には終了した。

767-300/ERは、当初ANAのみが導入し、2002年以降JALでも導入が始まった。ANAではL-1011の国際線仕様の置き換え、JALではDC-10、MD-11の置き換えと見る事ができる。ANAの初期導入機の貨物型への改修が始まっているが、2012年4月時点で53機の旅客型が運用中である。今後の導入は787に移ると考えられる。

777は、200型が1999年から、300型が2004年から導入が始まり、2012年4月時点で200型が18機、300型が32機導入されている。導入はひとまず落ち着いている。

この間、L-1011の一部, A300の一部, JALの767-200の一部などが国際線に投入された時期があったが、運行期間が判然としないためここでは割愛する。

2011年からは、遅れていた787の納入が始まった。既存路線への投入もあるが、その航続距離を生かした新規の直行路線の開拓が目立っている。


国際線仕様のワイドボディ機は、747の急速な退役の中でもあまり機数を落とさずに推移しているが、総席数は747の本格的な淘汰が始まった2009年頃から急速に減少しており、LCCの台頭など経営環境の変化に対応したダウンサイジングが進んでいると考えられる。

ということで、特に更新はないが、関連する機種のリスト。
にほんのボーイング747
にほんのボーイング767
にほんのボーイング777
にほんのボーイング787
にほんのマクドネル・ダグラスDC-10, MD-11

Widebody_passenger_int

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