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2012年6月15日 (金)

「にほんのボーイング727」公開

非現役のナローボディ機シリーズその3は、「にほんのボーイング727」。
新幹線に乗ると田んぼの中に立っている看板とは関係ない。

まずは100型。国内3社がそろって導入した型である。

JALは、日本国内航空(JDA)から強制移籍(リース)させられた2機を含めて、20機を導入した。新造機は、1965年から1969年までの4年間で12機を導入した。この間にJDAの2機もフリートに加わっている。その後1969〜74年の間に、ワールド航空から6機を延べ9回短期リースしている。
ピークは、1969〜71年の16機前後であるが、初号機導入からわずか7年の1972年からは急速に退役が進み、1975年には2機を残すのみとなった。1972年には、JDAの東亜国内航空への再編にあわせて、リース機2機に事故抹消となったコンベア880の保障分の1機を加えた3機が返却されている。
129席のキャパシティは幹線のみを運行する国内線には小さく、短い航続距離では国際線も近隣国に限られることから、DC-8や747の導入にあわせて退役が一気に進んだものと考えられる。ワールド航空からのリース機は、1970年前後の需給調整用と、TDA返却分の穴埋めなどが目的であったと考えられる。
残った2機は、ハバロフスク線や近距離国際チャーター用として、1988年まで運用された。

JDAは、コンベア880に続く同社飛躍の切り札として、1966年に2機を導入した。中古のコンベアに対してこちらは新造機であり、型式にはJASまで続くボーイングのカスタマーコード89が冠されている。そして、5月15日に羽田〜札幌線にデビューしたが、その一月半後の7月には、閣議了解まで繰り出しての行政指導によって、路線ごとJALに取り上げられてしまった。将来のJALへの吸収合併による経営再建を視野に入れた措置だった。
その後、業績が好転した同社は東亜航空と合併し、1972年に東亜国内航空(TDA)が発足すると、同様にJALに召し上げられ事故抹消の憂き目にあったコンベアの保障を含め、3機の727が返還された。また同時期に、JALがリースしたものと同一機体をワールド航空から1機リースしている。これらの4機は羽田〜大分線など運用されたが、TDAでは翌1973年からDC-9の導入が始まり、4機の727は1975年(度)までに退役した。
せっかく3機保有している727ではなく、競合機であるDC-9に主力機の任を託した理由は不明であるが、JALやANAが導入している機種では、再度の指導の芽になりかねないと思ったのだろうか。

ANAの100型は、1965〜67年の2年間に8機の新造機を導入している。導入1年前の1964年4月から1年間は、ボーイングから1機をリースし、JALに先制攻撃を加えた。
1969〜74年にもパシフィック・サウスウエスト航空(PSA)から3機をリースしているが、これは200型納入までの継ぎと考えられる。
退役は早く、200型の導入が進んだ1972年度に全8機が退役している。機齢5〜7年であった。当初から短期間で200型に置き換えるつもりだったのか、導入してから失敗したと思ったのかは不明であるが、導入に先立ってボーイングから1機をリースしていることや200型の怒濤の導入状況からすると、ANAが希望する納期に沿えないボーイングが継ぎとしての導入を提案した可能もありそうだ。


200型は、ANAのみが導入し、その総数は33機に上る。
新造機は、1971年8機、1972年8機、1973年5機、1974年3機と怒濤の導入が続いた。その後少し間を置いて1978年3機が導入され、27機のフリートを形成した。1972年分の途中からはアドバンス型に移行している。また納入に先立つ1969〜70年から6機をPSAからリースしている。
1973〜82年の10年間20機以上を運用しており、本格的な退役は1983から始まり、1990年に完了した。
ANAでは727に続いてトライスターの導入を進め、1978年からは747SRに移った。727の置き換えは、1970年代終盤からの斬減期は747SRが、1983年以降の本格的退役は767-200が、直接的な代替機となったと考えられる。


退役機のほとんどは解体や部品取りになっているが、ANAの200型最終導入機JA8355は、エンジン換装、ウイングレット装着などの改修(Super 27型)を受け、NHLのサンノゼ・シャークスの専用機となっている。また、同じくANAの200型JA8349の機首部分は、アメリカで解体後日本に運ばれ「キャザニア甲子園」で利用されている。

この「キャザニア」なるもの。東京にもあるらしいのだが、Webサイトを見てもどういう施設なのかピンとこない。


Boeing_727

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コメント

キャザニアじゃなくて、キッザニアですね...

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