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2012年6月 3日 (日)

「にほんのビッカース バイカウント」公開

非現役の40席以上のコミューター機シリーズその3

その3は「にほんのビッカース バイカウント」。

フレンドシップと同時期、ANAが合計11機を導入した。
世界初のターボプロップ機であり、1948年から開発が始まり、700型が1953年から運行を開始した。しかし、YS-11やフレンドシップも搭載したロールスロイス・ダートはまだ出力が低く、700型で53席のキャパシティに対して4発を要した。代表的な型の出力は次のとおりであり、バイカウント開発時のダートエンジンは、YS-11開発時の半分程度しかなく、4発を選択せざるを得なかったことがわかる。

Viscount 700:53席:Dart Mk.506:1,547 hp×4=6,188 hp
Viscount 810:71席:Dart Mk.525:1,990 hp×4=7,960 hp
F27-200:44席:Dart Mk.532:2,250 hp×2=4,500 hp
YS-11-100:64席:Dart Mk.534:2,660 hp×2=5,320 hp
YS-11A-200:64席:Dart Mk.542:3,060 hp×2=6,210 hp

ANAは、JALへの対抗上からも、60席級のターボプロップ機を切望していたようで、1960年には、翌年の800型受領までの継ぎとして、ビッカース社より700型を2機リースしている。
翌1961年からは、68席仕様の800型が9機導入される。そして、バイカウントが9機揃った2年後の1965年には、52席で空冷星形エンジンのコンベア440型が就役わずか4〜6年で退役している。

これで、44席のフレンドシップと68席のバイカウントによるターボプロップ・フリートが完成したかに見えたた。しかし、1965年に、双発で64席のYS-11が登場すると、4発で開発時期の古いバイカウントは、コンベアと同じように、就役7〜9年で退役してしまう。ANAの資料によれば有償の運行は1969年までのようである。

退役後のバイカウントは、インドネシアやコロンビアへ渡るが、2機は売却されることなく機齢8年で解体されている。英国航空(BA)では1980年代まで使用されたようだが、1970年時点で既にリセール・バリューがなくなっていたことがわかる。

ということで、コンベアライナーに続き、「70年代以降」という条件からはスカでした。

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