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2012年6月29日 (金)

1970年以降のにほんのナローボディ機

70年以降のにほんのナローボディ機のまとめ。
対象となる機種は、日本への導入順に列挙すると、DC-8、CV-880、B727、B737、DC-9, MD-80/90、A320/321である。

narrowbody_planes

グラフをみると1990年前後に大きな谷ができており、ここが大きな転換点となっている。
1990年頃までは、1960年代から導入が始まったジェット機の第1世代の時代であった。JALのDC-8, B727、SWALのB737-200、ANAのB727, B737-200、TDAのDC-9などが各社の看板機種として導入された。

ちなみにSuper80のロゴを入れていたTDAのDC-9-81は、あえてDC-9-41とパイロット資格を共通化できるコクピットを装備していたことから、ここでは第1世代に含めている。一方ほぼ同じ機体のMD-81は、次世代のコクピットを装備していたことから、ここでは第2世代に含めている。

第1世代機の退役時期に谷ができてしまったのは、これら第1世代機の置き換えに二つの方向性があったためと考えられる。

一つは、主に幹線に就航していた機材で、これらは1970年代に登場したワイドボディ機で置き換えられた。JALのDC-8, B727はB747SRやDC-10で、ANAのB727はトライスターやB747SR, B767-200で置き換えられ、代替となるナローボディ機は導入されなかった。これらの第1世代機は、洋上飛行も可能な中長距離用の3〜4発機であり、航空機関士を含む3人乗務であることが共通している。1972〜74年の70機以上をピークに、その後漸減し、1990年に姿を消した。

もう一つは、亜幹線やローカル線に就航していた機材で、これらはターボプロップ機であるYS-11のジェット化・大型化の受け皿ともなりつつ、1990年代以降になってややキャパシティの大きなナローボディ機に置き換えられたと考えられる。ANAのB737-200はA320やB737-500に、SWALのB737-200はB737-400にである。
TDAのDC-9は、これらを折衷した動きと考えられ、一部をワイドボディのA300で置き換える一方、YS-11を代替しつつ、最終的に直系の発展型であるMD-90やMD87で置き換えられたと考えられる。
こちらの第1世代機は、短中距離用の双発機であり、航空機関士を必要としない2人乗務であることが共通している。1980〜92年の40機強をピークに、2002年に姿を消した。

このように第1世代のナローボディ機が大きく2つに分けられることは、後者の双発機のみでグラフを描いてみるとよくわかる。1990年前後の谷がなくなり、右肩上がりの単純な正常進化のグラフとなる。
また、グラフには参考としてグレーでYS-11を描き加えたが、YS-11を加えてもグラフは破綻せず、右肩上がりのままである。YS-11のかなりの部分が双発のナローボディ機で置き換えられたことがわかる。

narrowbody_twin_planes

双発のナローボディ機は、その後第2・第3世代機と継続的に導入されていく。MD80/90シリーズが1985年から、A320/321が1990年から、B737-400/500が1994年から、そしてB737-700/800が2005年からの導入となっている。

MD80/90シリーズは、JASにおいてDC-9-41/81を置き換え、JALとの経営統合後も使用されたが、MD-87が2008年に、MD-81が2010年に退役したほか、MD-90もおそらく今年度中に退役し、B737-800への機種統一が図られようとしている。

A320/321は、当初はANAのみが導入した。ANAでは160席級以上はA320/321、130席級はB737-500と棲み分けを図ろうとしたように見えるが、その後競合機であるB737-700/800を導入する一方、平行していったん休止していたA320の導入を再開するなど混沌とした状況となり、機数としては伸び悩み状況となった。しかし2005年のスターフライヤー、2011年以降のLCC各社への採用により、今後大幅に機数を増やしていくものと考えられる。

B737の第2世代機は、大きくは200型と同じクラシック型に分類されるが、CFM56を装備した400/500型で、当初は200型の置き換えとして導入された。JTAでは大型化して400型が、ANAでは同じ席数の500型が選択され、これらは生産がNG型へ移行すると中古機での導入が続けられた。この他400型は、45/47体制の終焉で亜幹線に進出したJALに新造機が、ANAに八丈島線用の中古機が、新規参入組のスカイネットアジアに中古機が導入された。
JALグループの400型は最終的にJTAへ集められ、中古導入機の退役が完了し、今後は新造導入機の退役が始まる予定である。ANAの500型は、7機がAIR DOへ移籍、残る18機がANAウイングスへ移管され、ANAウイングスでは中古導入機の退役が始まっている。ANAの400型は、AIR DOへ移籍し、その後スカイネットアジアに再移籍している。スカイネットアジアの400型は、800型への置き換えが始まっている。

B737の第3世代機は、第2世代と同じCFM56装備ながらアビオニクス等を一新した700/800型で、JALグループ、ANAグループの亜幹線、ローカル線の主力となっている他、新規参入組のスカイマーク、ソラシドエア(旧スカイネットアジア)でも採用されている。
700型はANAのみの導入で2005年から、800型はスカイマークが最初で同じく2005年から導入が始まったが、関西、中部の開港、羽田の沖合展開などの環境変化を背景に、ここ数年は急速な導入が進んでいる。


ということで、特に更新はないが、関連する機種のリスト。
にほんのダグラスDC-8
にほんのコンベア880
にほんのボーイング727
にほんのボーイング737
にほんのマクドネル・ダグラスDC-9, MD-80/90
にほんのエアバスA320

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